第9回

末梢性顔面神経麻痺

医療機関での診断を前提に,頚部や顔面周辺へ配慮した施術を行います.

顔面神経は脳から直接延びる末梢神経で,顔の筋肉や舌の味蕾細胞に繋がっています. 右は右からの枝,左は左はからの枝にそれぞれ支配されているので,通常はどちらか片方が麻痺することで顔の片方がだらりとして,反対側がひきつれたような顔貌になります.

一見すると,ひきつれている側が悪いのかと思われがちなのですが,だらりとしている側が患側です.

その他の代表的な臨床症状として,

・患側の額にシワがよせられない

・口を完全に閉じる事ができず,口をすすぐときに水が漏れる

・完全に閉眼することができない

などがあります.

原因は薬物,寒冷,ウイルスなどが考えられますが,不明な場合も数多くあります.

顔面神経麻痺の症状が現れた場合は,まず医療機関で診断を受けることが大切です.その上で,当院では次のような施術を行います.

(1)頚部の諸筋の緊張を充分に緩めます

(2)顔面の刺激及び,筋肉を整えます

(3)頚椎の状態に配慮するとともに,頚部や背部の反応を確認しながら『脊髄刺激法』という操作を行います

経過には個人差があり,変化が現れる時期は一様ではありません.日常生活上の注意事項も守っていただく必要があります.