手技療法として歩んできた長生術
長生術は、脊柱の状態、姿勢、筋緊張、神経系を含む全身の関連を観察し、手による操作を中心に身体へ働きかける手技療法です。かつては「長生療術」という名称が用いられ、その体系の中では、身体の一部だけでなく、全身の関連をみながら施術する考え方が示されていました。
当時の記録には、運動器の痛みだけでなく、神経系、眼、耳鼻咽喉、消化器、呼吸器、循環器、泌尿器など、幅広い疾患に対する施術法が記されています。これは、当時の医療環境と、長生療術が担おうとしていた範囲を示す歴史的な記録です。
現在の適応や効果を示す一覧ではありません
以下の病名は、現代の桜山整体院が施術対象として掲げるものではありません。当時の記録を歴史として紹介するものであり、現在、同じ疾患へ同じ施術を行うことや、治療効果を主張するものではありません。
感染症、脳・心臓・肺・腎臓の疾患、急性腹症、腫瘍、出血を伴う疾患などは、現代では画像検査、血液検査、薬物療法、手術、救急処置などを優先します。
各疾患名を選ぶと、当時の長生療術でどのような「治療」が記されていたかと、現代医学における診断・治療を対比したページを開きます。
神経系・運動器に関する記載
眼に関する記載
耳鼻咽喉・食道に関する記載
消化器に関する記載
呼吸器・循環器に関する記載
泌尿器に関する記載
その他の記載
当時の用語について
「脳充血」「神経衰弱症」「ヒステリー」「聾唖」「咽喉カタル」「こしけ」などは、当時の資料にみられる歴史的な表現です。現在では、病態や症状をより具体的に分類し、別の名称を用いるものがあります。このページでは、過去の記録を示すために当時の名称を残しています。
歴史から現在へ受け継ぐもの
現在の長生術で受け継ぐべき点は、病名だけを見て施術するのではなく、姿勢、脊柱、筋緊張、呼吸、生活上の負担を含めて全身を観察する姿勢です。一方、医学の進歩によって明らかになった病態、検査、治療、禁忌を踏まえ、手技療法の範囲を適切に区別することが欠かせません。
症状の背景に重い疾患が疑われる場合は、積極的な施術を行わず、専門の医療機関へつなぐことも、現代の手技療法に求められる重要な判断です。
医療機関での確認を優先する状態
このページに掲載した疾患の多くは、現在では医療機関での診断と治療を優先します。とくに次の状態では、施術を行わず、救急受診を含む医療機関での確認をお勧めします。
- 突然の麻痺、言語障害、意識障害、けいれん
- 胸痛、呼吸困難、冷汗、失神
- 高熱、強い全身倦怠感、急速に広がる腫れや発赤
- 吐血、血便、黒い便、血尿、多量の出血
- 強い腹痛、腹部の硬さ、繰り返す嘔吐
- 急な視力・聴力低下、歩行障害、進行する筋力低下