当院では、単なる「痛み」や「不調」への対処だけでなく、「未病」(まだ病気ではないが健康とは言い切れない状態)の段階から身体のバランスを整え、より良い健康を維持・促進するための施術に力を入れております。
西洋医学と東洋医学の違い
西洋医学が「病気になった人を治す」ことを主な目的としているのに対し、東洋医学は「病気になる前の段階で整える=未病を治す」ことを重視しています。
言い換えれば、西洋医学は「生きるための医学」であるのに対し、東洋医学は「よりよく生きるための知恵」なのです。
この事は寿命100年と言われる現代においてはとても重要です。
伝統的な東洋医学では、鍼(はり)や灸(きゅう)、あるいは手技によって経穴(ツボ)を刺激し、経絡を通じて流れる「気」の巡りを良くすることで、「気・血・水」の調和をはかることを目的としています。
ここでいう「気」は、生命エネルギーとも言えるもので、長生医学ではこれを「プラーナ(prāṇa)」と呼び、より広い生命の働きとして捉えています。
「プラーナ」は、呼吸、循環、神経の働きなど身体全体の生命活動を司るエネルギーとされ、インド哲学などにも通じる普遍的な概念です。
長生医学における身体の捉え方と施術の特徴
伝統的な東洋医学と長生医学の異なる点として、長生医学では、現代医学の知見を積極的に取り入れ、特に解剖学・生理学の観点から「後根神経節(DRG)」に注目しています。この部分を「神経中枢」と呼び、身体の機能を調整する重要なポイントと考えています。

当院では、背骨の状態を確認する際に切診(せっしん:西洋医学でいうところの触診)により、背骨の輪郭や筋肉の緊張、左右のバランスなどを丁寧に確かめ、評価を行うこで施術の方針を決定します。
このようにして得られた情報をもとに、身体的不調や自律神経の乱れと関係づけて調整を行います。結果として、「プラーナ(=気)」の巡りが整い、体の内側からの回復力が高まっていきます。
「未病治」へ向けて
長生医学的施術は、単なる筋肉や骨格の調整にとどまらず、身体本来の「生理的な働き」を高めることを目的としています。
東洋医学の観点でいうところの「気・血・水」のバランスが整うことで、自然治癒力が高まり、病気になりにくい身体へと導かれます。
施術の流れ
まず、初診の場合は予診表に必要事項を記入していただきます。
次にその予診表を元に問診や背骨の検査を行い必要に応じて整形外科的検査や神経学的検査をします。
これらの検査は、施術方針の決定や、当院の施術自体の適応、不適応を見極めるためにも大変重要です。
そして、それによって得られた評価に基づき、筋肉の緊張やコリを取るための手技による操作や運動操作などを適度に行います。そのような手順にのっとって、筋肉の状態を充分に調えてから背骨の補正を行います。
そうすることで施術による身体への負担を最小限にとどめながら最大限の効果を期待できるのです。
尚、通院日数や一回の所要時間は施術内容によって個人差があります。個々の症状を最大限に考慮した上で、極力最短で楽になっていただけるように心がけています。

どんな人が利用している?
当院には、開業以来さまざまな年代の方々にご来院いただいております。最年少は3歳のお子さま、そして最年長は100歳の女性の方まで、実に幅広い年齢層の方々がご利用くださいました。
ご来院の動機も多種多様で、「痛み」や「こり」といったはっきりとした症状から、何となく体の不調を感じる方、または予防や健康維持を目的とされる方まで、実にさまざまです。
中でも近年特に多いのは、「自分の健康は自分で守る」という意識を強く持ち、日々の生活の中で健康維持・予防に積極的に取り組んでいる方々です。
まさに、「人生100年時代」という言葉を他人事ではなく、“自分事”としてとらえ、未来を見据えた行動を選ばれている方々だと感じています。
あなたも、100年の人生をよりよく生きるために、日々の生活の中で、身体の小さな変化や不調を感じたら、それは、「未病」のサインとして早めのケアをすることをお勧めいたします。